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台湾で一番海抜の高い老街|山の中の小さな街「奮起湖」

YI SAN

奮起湖は嘉義縣の海抜約1,400メートルに位置し、阿里山を訪れる多くの人々が日の出を見るために訪れます。奮起湖は「湖」と名がつきますが、実際には湖はありません。「湖」は台湾語で「窪地」を意味しており、地形が三方を山に囲まれた窪地になっているため、「奮起湖」と名付けられています。毎晩気温が下がると、海抜の低い部分には山中の雲が立ち込め、上から見るとその雲はまるで湖のように見えてきます。 かつては地形がちりとりに似ていることから「畚箕(塵取り)湖」とも呼ばれていましたが、お世辞にも良いとは言えないとのことで、後に「奮起湖」と改称されました。今回は、繁栄と衰退、そして再生を繰り返してきたこの歴史的な街をご紹介します。

アクセス-阿里山森林鐵路


かつて阿里山公路がまだ開通していなかった頃、阿里山への交通手段は森林鉄道が主流でした。現在では車で簡単に登れるようになりましたが、今なお森林鉄道は多くの方に支持されています。ゆったりとした旅をしたいというだけでなく、途中の地形や気候などが海抜の上昇とともに変化し、地形の豊かさや風景の美しさに浸ることができるからです。

森林鉄道の乗り方

阿里山森林鐵路は本線と支線に分かれており、奮起湖駅は本線上にあります。嘉義駅から奮起湖駅までの所要時間は約2時間30分です。

平日は森林鉄道の利用者が比較的少ないため、上りと下りで1本ずつしか運行しておりません。休日は3本の増便があるものの、公式サイトで今後の運行状況や時間帯を確認し、出発の1~2ヶ月前にチケットを購入することをおすすめします。また、山上では天候が不安定で霧が発生しやすいので、奮起湖の自然を楽しむためにも、始発で山を登ることをおすすめします。

運行時間:毎日運行。上りは11:30、下りは14:30の1本ずつ。
チケット価格:[嘉義 – 奮起湖] 往復384元、片道192元
乗車ホーム:嘉義火車站 – 1番線ホーム北側
公式サイト:https://afrch.forest.gov.tw/ticket

奮起湖駅

奮起湖駅は、阿里山森林鐵路の中で唯一複数のホームを持ち、一番大きな駅です。その昔、蒸気機関車はここで長時間停車して水や石炭を補充していました。昼頃に到着すると乗務員や乗客のほとんどがここで休憩して食事をしていたため、奮起湖駅に駅弁の文化が生まれました。

今では線路を走る蒸気機関車を見ることはできませんが、奮起湖車庫を訪れて展示されている機関車を写真に撮ったり見学することができます。また森林鉄道を降りた後、ホームに座って談笑しながら温かい駅弁を食べるという文化は、長く人々の心に刻まれています。

奮起湖車庫

元々、奮起湖車庫は機関車を休ませるための場所でしたが、時代と共に使われることがなくなり、ここは蒸気機関車の展示場となりました。そして、日本統治時代の歴史的な蒸気機関車が数台と、その修理道具が置かれ、多くの鉄道ファンが訪れて写真を撮るようになりました。また、1986年に日本の大井川鐵道と台湾の阿里山森林鐵路が「姉妹鉄道」を締結した際の史料や写真など、貴重で歴史的写真も多数掲載されています。


奮起湖便當(弁当)

台湾のコンビニでよく見かける「奮起湖便當」は、有名な「奮起湖大飯店(ホテル)」が発祥店と言われています。現地の奮起湖便當はコンビニで売られているものとは違い、阿里山の龍鬚菜(ロンシューツァイ)やタケノコなどが多く使われているので、甘くてジューシーで食べ応えもあります。懐かしい鉄製のお弁当箱もお店の目玉です。

この店のオーナーによると、阿里山森林鐵路がまだ建設中の頃、奮起湖大飯店ではすでにお弁当を販売していたそうです。しかし、高速道路の開通に伴い、奮起湖の観光客が徐々に減少し、経営に影響が出たとのことです。その後、コンビニとの提携により「奮起湖便當」の名称が定着し、奮起湖への関心が高まったことで、地元の観光産業を盛り上げることに成功しました。

店舗情報


店名:奮起湖大飯店
住所:嘉義縣竹崎鄉中和村奮起湖178之1號

奮起湖老街

奮起湖老街は台湾で最も海抜の高い場所にある老街で、そのノスタルジックでレトロな雰囲気から「南台湾の九份」と呼ばれています。 しかし、夜の奮起湖老街はお店が通常20時に閉店するため、昼間の賑わいとは異なります。なので、静寂に包まれた普段とは違う老街の雰囲気を味わう人もいます。

全長500mの老街には様々な名産品を売っているお土産屋さんや、有名な老舗があります。中でも、1943年から営業している奮起湖で一番最初のお菓子屋さん「天美珍火車餅店」。ここではお菓子がひとつひとつ手作りで作られており、名物の「火車餅」には2代目の後継者が「奮起湖の繁栄は鉄道が牽引していた」という意味を込め、鉄道の図案を用いた型が使われています。

百年老老街

「老老街」や「電影街」と呼ばれる路地は、奮起湖の最初の集落が発展した場所です。 台湾が復興した当初は食料品店や漢方薬局などが繁栄していました。ですが、森林鉄道の発達に伴い、その上にある奮起湖老街が便利な場所にあるため賑わうようになりました。

清朝末期に建てられた100年以上の歴史を持つことで有名な「金茂興雜貨店」は、奮起湖エリアで最も古い建物で、百年老老街にひっそりと佇んでいます。

奮起湖神社の跡地

かつて天照大神を祀っていた奮起湖神社は、森林鉄道の重要な中間地点となっており、多くの日本人が訪れていました。現在は台座と石段の跡しか残っていませんが、周囲に竹林がそびえ立ち、神社の荘厳さを想像することができます。

まとめ

奮起湖に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。 長い年月を経てきたこの場所は、どこに行っても過去の繁栄を目にすることができます。台湾人としては、リラクゼーションの場としてもおすすめですし、一度は訪れて、その土地ならではのライフスタイルを体験してみるのもいいと思います。

アクセス情報

奮起湖


住所:嘉義縣竹崎鄉中和村奮起湖
営業時間:毎日20:00まで営業

交通手段

①自動車の場合

國道3號-中埔交流道下-省道臺18線-縣道169線

②公共交通機関

  • 台灣高鐵で嘉義站まで行き、台湾好行き7329A阿里山A線で奮起湖駅へ
  • 臺灣鐵路で嘉義站まで行き、台湾好行き7322D阿里山B線で奮起湖駅へ
  • 臺灣鐵路で嘉義站まで行き、阿里山森林鐵路で奮起湖駅へ。
  • 臺灣鐵路で嘉義站まで行き、バス「嘉義縣公車7302」で奮起湖駅へ

近隣のビジターセンター

觸口遊客中心(觸口ビジターセンター)


住所:嘉義縣番路鄉觸口村車埕51號
電話:05-2593900
営業時間:8:30~17:00

YI SAN

台湾高雄出身の曽です。インターシップで日本に住んだことがあります。当時はよく神社や古跡 などに行って 、異文化や風土に触れることで、日本のことをより一層好きになりました。台湾に帰った後、台湾の良さも世界中の人に知ってもらいたいと思って、台湾の紹介記事を書き始めました。

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